融資を受けるための創業計画書の書き方


融資を受けるための創業計画書の書き方とは

日本政策金融公庫から創業融資を受けるためには創業計画書の作成が必要になります。

日本政策金融公庫の創業計画書の様式は大きく6つのパートに分かれています。

①創業の動機

②経営者の略歴等

③取扱商品・サービスの内容、セールスポイント

④取引先・取引関係等

⑤必要な資金と調達方法

⑥事業の見通し

ここで気をつけるべき点は、「日本政策金融公庫の公開している記載例の通りにかかないこと」です。

大事なことなのでもう一度。

記載例の通りに書いてはダメです

創業計画書は融資審査において非常に重要です。

記載例の通りに写して提出すればいいんでしょ?という人は

いい加減な人、貸したお金が返ってくる可能性が低い人とみなされ、審査で落とされてしまいます。

ですのでしつこいですが、記載例はそのままマネせず、参考程度にしてください(三回目)。

ではそれぞれの具体的な書き方について見ていきましょう。

①創業の動機

ここではなぜ創業しようと思ったのか、事業をはじめようと思った経緯や目的を説明することになります。

極端な話ですが、創業融資は創業しようと思った人なら誰でも申請できてしまいます。

日本政策金融公庫側の立場として、まず、

「この人は本気で創業しようと思っているのか?」

ということを確かめるために創業の動機を確認するのです。

ここでのポイントは、動機が明確かつ共感できるものになっているかということです。

動機が曖昧だったり不明瞭だと融資担当者に与える印象はマイナスになるでしょう。

スペースが足りなければ別紙をつければOKです。創業にあたっての思いの丈をぶつけてください。

また公庫は政府系金融機関であり、公共性の高い事業の方が支持しやすいこともあるので、

地域貢献や雇用の促進などのキーワードも好印象を与えやすいです。

②経営者の略歴等

履歴書みたいな簡単な形式ではマイナス印象です。

ここでは創業者の経験からこれから始める事業が上手くいきそうかどうかを見られます。

これまでの経験が今後の事業にどのように活かされるかわかるよう、具体的に書けるとよいです。

もしこれから始める事業とこれまでの業界が直接的に関係しない場合であっても、

これまでの業界で得られた知識や経験が今後の事業に活かせることを示せればプラスです。

受賞・表彰歴などもあれば、事業と直接の関係がなくても頑張る人、能力のある人とみなされよい評価になりやすいでしょう。

③取扱商品・サービスの内容、セールスポイント

商品・サービスの特徴をなるべく具体的に細かく書きましょう。

またセールスポイントというのは商圏内での競合他社にはない独自のサービスをアピールしていきたいですが、

あまりに斬新すぎるアイデアは求められていないことに注意してください。

公庫は元々小企業を支援するというスタンスなので、売上倍々で◯年で上場!といった事業計画はリスクも高いとみなされやすく、

ローリスクで小さいけれど堅実な事業の方が有利であると言えます。

④取引先・取引関係等

販売先として個人を想定している場合は、対象を絞ることをしましょう。

例えば、医者を例に取った時、歯が痛いなー近くに病院ないかなーという人が

「内科やってます、外科手術できます、精神科もあります、ちなみに歯も治療できます」

といってる個人医院を選ぶ可能性は極めて低いと思います。

何でもできますよというのは大きな総合病院だから成り立つことで、

これから創業しようとする個人は、特に競合他社が多い場合、

自分の特徴を打ち出してターゲットを絞らないと上手くいく可能性が低いとみなされます。

お客の対象を絞ったら、商品・サービスがそのお客にとって魅力的かどうか、

またお客に商品・サービスを効果的にアピールすることができるかといった点を見直します。

あとは販売と仕入に掛取引がある場合は、資金繰りが問題ないかという点を気をつける必要があります。

⑤必要な資金と調達方法

左側に必要資金、右側に調達方法を記載します。

設備投資であれば添付する見積書の通りに必要資金の設備資金欄に記載することになります。

運転資金は概ね3ヶ月分の経費を計上することになります。

融資を沢山受けたいと思って、設備資金として虚偽の見積書をつけるのは非常に危険です。

融資実行後に計画通りの支払が行われていないことがバレれば、

融資の一括返済、訴訟問題などに発展するケースもあるからです。

当たり前ですが、誠実・正直が全ての基本です。

右側の調達方法は自己資金がどれくらいあるか、またどのように貯めたのかが重視されます。

自己資金とは自分で貯めた、誰にも返済する必要のない事業のためだけのお金です。

自己資金は創業の本気度の客観的な指標になります。

また、貯め方についても、毎月の給料からコツコツ貯めましたというのと

親戚からポンともらいましたというのとでは評価が違ってきます。

⑥事業の見通し

融資担当者が納得する事業の見通しを書くのは非常に難しいと思います。

あまりに順調な見通しだと、実現可能性が低いと判断されますし、

あまりにネガティブな見通しだと、事業が成り立たないと思われてしまいます。

事業も回るし確実性の高い絶妙な見通しを作って融資担当者を納得させる必要があります。

 

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